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2015年12月9日

ライセンスが難しい!クリエイティブ・コモンズの素材はどのように使えるの?

素材を探していると「クリエイティブ・コモンズ」という言葉を目にすることがあるのではないでしょうか。でもどのようなきまりなのかは、よくわからないという人も多いかと思います。
そこで今回は、「クリエイティブ・コモンズ」ライセンスの素材は、どのように使えるのかをまとめてみようと思います!

クリエイティブ・コモンズとは?

クリエイティブ・コモンズとは、著作権の存在を前提としながら作品の利用と流通を図ろうとする活動とその団体の総称です。団体の本部は米国にあり、日本ではクリエイティブ・コモンズ・ジャパンというNPO法人が活動を行っています。

日本では、作品の創作と同時に自動的に著作権が発生し、他人の創作物を勝手に使うことが許されていません。ですが自分が作った作品を使ってもらったり、共有したりして楽しみたいクリエイターも多くいます。
そこで、いちいち作者にライセンスを問い合わせなくても、マークをつけるだけで「この条件でなら使ってもいいよ!」という意思表明ができるツールが「クリエイティブ・コモンズ」です。

基本となる4つの要素

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスは全部で6種類あり、その6種は以下の4つの要素の組み合わせにより形成されています。
基本となる要素は「BY(表示)」「NC(非営利)」「ND(改変禁止)」「SA(継承)」の4つです。

by-large【表示】
作品のクレジットを表示すること

nc-jp-large【非営利】
営利目的での利用をしないこと

nd-large【改変禁止】
元の作品を改変しないこと

sa-large【継承】
元の作品と同じ組み合わせのCCライセンスで公開すること

6種類のライセンス形態

上記の4つの要素の組み合わせにより形成された、6種類のライセンス形態があります。

表示
by
原作者のクレジット(氏名、作品タイトルなど)を表示することを主な条件とし、改変はもちろん、営利目的での二次利用も許可される最も自由度の高いCCライセンス。

表示-継承
by-sa
原作者のクレジット(氏名、作品タイトルなど)を表示し、改変した場合には元の作品と同じCCライセンス(このライセンス)で公開することを主な条件に、営利目的での二次利用も許可されるCCライセンス。

表示-改変禁止
by-nd
原作者のクレジット(氏名、作品タイトルなど)を表示し、かつ元の作品を改変しないことを主な条件に、営利目的での利用(転載、コピー、共有)が行えるCCライセンス。

表示-非営利
by-nc
原作者のクレジット(氏名、作品タイトルなど)を表示し、かつ非営利目的であることを主な条件に、改変したり再配布したりすることができるCCライセンス。

表示-非営利-継承
by-nc-sa
原作者のクレジット(氏名、作品タイトルなど)を表示し、かつ非営利目的に限り、また改変を行った際には元の作品と同じ組み合わせのCCライセンスで公開することを主な条件に、改変したり再配布したりすることができるCCライセンス。

表示-非営利-改変禁止
by-nc-nd
原作者のクレジット(氏名、作品タイトルなど)を表示し、かつ非営利目的であり、そして元の作品を改変しないことを主な条件に、作品を自由に再配布できるCCライセンス。

商用利用の際の注意点

仕事で素材を探している人には「商用利用」が可能なのかどうかが重要な問題かと思います。
それも上記で紹介したマークを見ることで判断できます。

nc-jp-large【非営利】
この【非営利】マークがついているものは商用利用ができません。
つまりこれがついていない素材は商用利用ができます。

どのCCライセンスでもクレジットの表記は必須!

ですが注意が必要なのは、商用利用が可能でも、作者クレジットの表記が必須になることです。
CCライセンス6種類のうちすべてに「BY(表示)」が入っているので、CCライセンスがつけられたすべての作品は、作者クレジットの表記が必須になります。なので、自身のブログなどでは使いやすいですが、クライアントワークなどではやや使いづらい素材かもしれません。

著作権が切れている、または放棄しているものはパブリックドメイン

クリエイティブ・コモンズは著作権を尊重しつつ、自由な利用を推進するものですが、他者が自由に利用できて、なお著作権も放棄されている状態をパブリック・ドメインと呼びます。
パブリック・ドメインとは、作者が作品の著作権を放棄した状態、または著作権が切れた状態のことで、だれでも自由に使用したり改変したりすることが可能です。クレジットの表記も必要ありません。

自分の作品にクリエイティブ・コモンズ・ライセンスをつけたいなら

ライセンスのつけ方はとても簡単です。
http://creativecommons.org/choose/にアクセスし2つの質問に回答すると、6種類のライセンスの中から希望条件にあったライセンスが自動的に選ばれます。
所定のHTMLコードを作品を公開するページのソースに張り付けると、ウェブ上でクリエイティブ・コモンズ・ライセンスのバナーを表示させることができます。
アナログの媒体にクリエイティブ・コモンズ・ライセンスを表示する場合には、上記のバナー画像や、ライセンス条件が記載されているウェブページのURLなどを表記します。

クリエイティブ・コモンズの画像の探し方

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの画像は、google画像検索からさがすことができます。
「画像検索オプション」の「ライセンス」項目を指定することで、指定したライセンスの画像を検索できます。
a
使用の際は念のため配付元サイトでライセンスを改めて確認してから使用しましょう。

Googleでライセンスを指定して画像を検索する方法についてはこちらのページで解説をしています。

素材探しを効率よく!Google画像検索でライセンスを指定して検索する方法
https://sozaic.com/other151209/

ルールをまもって正しく使おう!

いかがでしたでしょうか。
海外サイトでも数多くのCCライセンス作品が発表されています。難しい英語を読まなくてもマークでライセンスが確認できるので海外サイトも活用しやすくなるのではないでしょうか。
ライセンスをよく理解して、ブログやサイトなどに活用してみてください。

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